新幹線 安全神話崩壊!? 座席を盾にする以外に対策は?

      2018/06/12

 

 
2018年6月9日 夜に東海道新幹線の車内で男女3人が死傷した事件
 
殺人容疑で自称 愛知県岡崎市の無職 小島一朗容疑者(22歳)が現行犯逮捕されましたが、この事件で新幹線は安全じゃないことが改めて浮き彫りになりましたね。
 

小島一朗容疑者
 
 
 
”東京オリンピックまでに”とか関係なく、早急に新幹線のセキュリティ対策の強化を!と思った方は多いと思います。
 
今回は、もしも このような事件に直面した時、自分ができる対策について気になったので調べてみました。



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■ 東海道新幹線 殺傷事件


 
 
事件は6月9日夜 、東京駅 21時23分発 新大阪駅行きの「のぞみ265号」の後方車両で起きました。
 
 

 
事件が発生したのが21時45分頃。

21時47分 神奈川 綾瀬市内で非常ボタンが押され、22時04分に小田原駅に臨時停車。
駆け付けた警官によって小島容疑者は取り押さえられました。

この事件では20代の女性2人がケガを負い、30代の男性1人が亡くなっています。

あまりに突然の凶行に、この新幹線に乗り合わせた多くの乗客たちが恐怖に襲われました。
 
 

■新幹線の安全神話崩壊!?


 
 
安全であると思われていた新幹線ですが、これまでも新幹線車内で乗客が亡くなる事件が発生しています。

 

【のぞみ24号殺人事件】

この事件は1993年8月23日
博多発東京行き「のぞみ24号」の9号車で発生。

20時25分頃、静岡県掛川市付近を走行中、薬物中毒の男(当時27歳)が男性1人(当時40歳)を刺殺した事件です。

被害男性は大阪で研修を受けた帰宅途中で、9号車のグリーン車で同僚4人とともに研修に関する話をしていたが、2列後方に座っていた男に「静かにしてくれ」言われ黙っていたところ、突然男が刃渡り30cmのナイフで被害男性の左胸を刺し殺害。

「のぞみ24号」は新富士駅で緊急停車し、駆け付けた警察官によって男の身柄は確保されましたが、その際に警察官1人が重傷を負っています。

この男には、懲役15年の判決が言い渡されています。
 

 

【東海道新幹線火災事件】

 
2015年6月30日 午前11時30分頃、

「のぞみ225号」が神奈川・小田原を走行中、当時71歳 一人暮らしの男が、1号車最前列でガソリンをまき、自らの体にもガソリンをかぶり着火、焼身自殺を図った事件。
 

 
「のぞみ225号」は、小田原駅手前7キロの地点で緊急停止。
 
乗務員によって火は消し止められたものの、焼身自殺を図った男のほか、煙を吸った女性(当時52歳)が巻き添えになり死亡。
その他、乗員乗客の多くが重軽傷を負いました。
 
 
気になるのが、過去の教訓からどんな対策が取られたのかということ
 
東海道新幹線では2010年、乗務員への暴行や運行妨害の対策としてN700系車両からデッキに防犯カメラの設置を開始していましたが、この放火事件を機にすべての車両の客室内に防犯カメラを設置するなどセキュリティ向上策を模索、2017年12月にはJR東海が保有する新幹線車両のうち9割で防犯カメラの設置が完了していました。
 

 
 
他にも、車両に非常用SOSボタンが増設されています。
 

 
 

 
SOSボタンが押されると緊急停止し、車掌が当該車両の防犯カメラを確認。
 
鉄道会社の指令室本部へ連絡・110番通報され次駅で停車などの指示がスムーズに行われるそうです。

 

このように安全対策を打ち出していた中で起きた今回の事件。

防犯カメラは客室内の異常覚知や犯罪防止の効果はあるものの、今回の事件のような凶器の持ち込みや突発事態は防ぐことができませんでした。

 


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■世界の鉄道のセキュリティ


 
 

ところで、世界の鉄道の安全対策はどのようになっているのでしょうか。

 

 
【欧州】
 
フランスの高速鉄道「TGV」やドイツの高速列車「ICE」では利用客の検査はない。イギリスは、ドーバー海峡の下の英仏トンネルでロンドンとパリを結ぶ「ユーロスター」で、空港と同等レベルの手荷物検査が実施されています。
 

 

 

【中国】

 
中国では、2011年7月に浙江省温州市で追突、脱線事故を起こしたことで知られる高速鉄道から地下鉄まで、全ての鉄道でX線検査装置による手荷物検査を実施。
このため、通勤時に地下鉄駅のX線検査装置前に長蛇の列ができるなど利用客の不満の種になっているともいわれています。
 

 

 
【インド】
 
インドでは、2008年11月に西部ムンバイで駅やホテルが標的になった同時多発テロが発生しており、それ以降は全国の鉄道駅で金属探知機などによる検査が強化されています。
 

 

 

【東南アジア諸国】

 
東南アジア諸国では、安全担当の係が駅で不審者や不審物のチェックを行うのが一般的。
 

 
 
素人の立場で言わせてもらうと、日本も空港と同等レベルの手荷物検査が実施されているイギリスの「ユーロスター」のようなセキュリティ強化にすればいいじゃないかと思ってしまいますが、日本では列車の本数が多く、すべてを検査すると最大の特徴である新幹線の利便性が失われるし、乗降客数やダイヤの過密さ、駅の形状からも、まず不可能なのだそうです。
 
 
国土交通省はJR各社と大手民間鉄道会社に対して、駅などに「警戒中」と記した腕章をつけた警備員を配置し、見せる警備での犯罪抑止などセキュリティー確保の徹底を文書で要請しているようですが、刃物や不審物の持ち込みをどのようにして防ぐのかということが大きな課題となりますね。



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■自分ができる対策は!?


 
 
この事件が起きるまでは、新幹線の座席は絶対に窓際と決めていた私ですが”逃げられない恐怖”ということを考えると、今後新幹線に乗るときはどうしようかと悩んでしまいます。
 
また、隣に座った人は大丈夫なのかと、いちいち心配しないといけない時代になってしまいましたね。
 
密室の新幹線で、このような事件に直面した時、逃げることができればよいですが、逃げられない場合は一体どのように対処すればいいのか…気になります。
 
 

今回の事件では、取り外したシートを持ち小島容疑者を説得していた車掌の行動が話題になりましたが、JR東海によると乗務員は座席のシートやかばんを使い不審者との距離を取って対抗・防御する訓練をしているそうです。
 

 
座席の座面シートは上に持ち上げると簡単に外れるそうで10号車に乗っていた乗客の話では、車掌が「シートを外して身を守ってください」と言い、乗客にも座面を盾にして身を守るよう指示していたそうで、事件後の車内の映像を見ると多くの座席のシートが外されていました。
 

 
 

以前、いざというときに使える護身術についての記事を読んだことがありますが、突然刃物を持った人に切りつけられた場合、やはりバッグなど身近にある物を盾にすることが大切だそうです。
 

 
バッグや本、ジャケットなどを盾にして手を伸ばした状態で構えると、相手は距離感がわからなくなり、想像以上に刺しにくくなるのだとか。
 
 
そして、このような場合に大切なのは、まず半身の姿勢になること。
 

半身の姿勢とは、相手に対して正面を向くのではなく、足を前後にずらして体を斜めに構えること。

 
 
護身術のプロによれば、半身の姿勢は闘う時の基本姿勢だそうで、これにより的が小さくなり、相手は刺しにくくなるのだとか。
 
また、同時に心臓などの内臓も守れるとのこと。
 
 

その他、簡単に取り外すことができて硬い消火器も武器にすることができますね。
 

 
 
相手を倒そうとするのは危険ですが、新幹線以外でも刃物を持った人にいきなり切りつけられたという事件が多発している物騒な時代。
 
車掌さんのように日頃から訓練していれば、いざという時に自分の身を守ることができるかもしれません。
 
 
とはいえ、最善策は非常用のSOSボタンを押して鉄道会社の迅速な判断のもと、警察に犯人を取り押さえてもらうことだそうです。
 

 
 


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■さいごに


 
 
東海道新幹線車内で男女3人が襲われ男性1人が亡くなった痛ましい事件。

もしも今回のような事件に直面した時、自分ができる対策について気になったので調べてみましたが、考えただけで恐怖ですね。

座面を盾にして身を守りながらSOSボタンを押すことぐらいしかできません。
 
2020年の東京オリンピック・パラリンピックを控えた今、テロ対策の観点からも早急に新幹線のセキュリティ強化が求められています。
 
 
さいごに、襲われていた女性をかばい、たった1人勇敢に小島容疑者に立ち向かい亡くなった男性のご冥福をお祈りします。
 



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