西鉄バスジャック事件 犯人(17歳少年)のその後は?社会復帰している!?

      2018/09/16

 

 
2000年5月に起きた西鉄バスジャック事件

わずか17歳の少年が刃物を手に西鉄バスを乗っ取ったこの事件は世間を震撼させました。

機動隊員15名 VS 17歳の少年の15時間30分におよぶ攻防戦とはどのようなものだったのでしょうか。
 


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西鉄バスジャック事件


 
 
【2000年5月3日13時35分ごろ】
 

「天神には行くな、このバスを乗っ取ります」

乗員乗客22人が乗った佐賀県佐賀市の佐賀駅バスセンター発 福岡県福岡市の西鉄天神バスセンター行きの西日本鉄道の高速バス『わかくす号』が九州自動車道太宰府インター付近で刃渡り30センチの牛刀を持った17歳少年 Xに乗っ取られた。

少年は男性客5人を最後列の席に移動させ、前の席に座っていた女性客(当時34歳)にも席の移動を命令。

しかし、この女性客が眠っていて気づかなかったため少年は彼女の首を切りつけた。

呆然とする乗客に少年は次々と指示を出し、補助席を倒し乗客の動きを封じるなどその行動は計画的だった。

 

少年は「あなたたちの行き先は天神じゃない。地獄です。」と言い、運転席後ろの女児(当時6歳)の隣に座ると、運転手に牛刀を突き付け西鉄天神バスセンターには行かず九州自動車道をしばらく走行するよう脅した。

 

 
【事件発生から1時間12分】
 
福岡県門司IC(インターチェンジ)手前のバス停でバスは初めて停車。

少年は、トイレに行きたいと訴えた乗客に1人ずつ行くよう指示、乗客が絶対に逃げないよう「もし逃げたら1人殺す」と脅した。

まず、犬を連れた女性が犬のケージを抱えてバスを降りたのだが、なんとその女性が逃げだした

怒りをあらわにした少年は、見せしめのため女性客Yさんの顔と首を切りつけた。

少年は、乗客に連帯責任だから逃げないよう命令、逃げたら刺すと告げた。

 

 
【事件発生から1時間24分】
 
犬を連れて逃げた女性の通報により、ようやく事件が明るみになった。

その後、バスは九州自動車道から中国自動車道に入ったが、中国自動車道 小郡IC付近を走行中、30代の女性がバスの窓から飛び降りていた。

それを知った少年は、女性客Tさんの首に何度も包丁を振り下ろしたのだった。

山口県小郡IC付近で飛び降り負傷した乗客が警察に発見され、この乗客の証言によりバスで負傷者が出ていることが判明。

 

 
【事件発生から2時間46分】
 
通報を受けた警察は下松SA(サービスエリア)で道路を封鎖。

バスは下松SA付近で警察車両に行く手を阻まれ、この時減速したバスから身を乗り出した乗客1人が警察に救出されている。

この頃、マスコミ各社が事件の報道を開始。
この男性乗客が救出される瞬間はテレビで中継された。

速度を落としながらパトカーをすり抜けていったバスの中では、さらなる凶行が!
3人目の逃亡者が出たことで怒った犯人が再びTさんを切りつけたのだった。

そして少年は、別の女性客の前に行くと「次に誰か逃げたら あなたを殺す…」と脅した。

そして、警察が動き出したことを知った少年は驚くべきことに自分の携帯電話で警察に電話。

なんと拳銃を準備するよう要求したのだが携帯電話の番号から犯人の素性が明らかとなる。

 

犯人は佐賀市に住む17歳の少年と判明
中学時代の成績はクラスで上位、まじめな生徒だったが高校進学後1週間ほど登校しただけで不登校となり…その後、自主退学していた。

犯人の少年は、事件が起こる3ヵ月前から、自分の部屋に鍵をかけ閉じこもるようになり猟奇犯罪のホームページに没頭していたという。

 

その後、バスは広島方向へ。

広島県へ入ったバスは山陽自動車道を東へと走り続け…


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【午後5時24分】
 
広島市安佐南区の武田山トンネル付近で停車すると男性客全員を解放した。

この時、初めて少年は、まるで盾にするかのように6歳の女児の首に包丁を突き付けた。
そのため男性客は犯人の少年に手を出すことができなかった。

女児に包丁を突きつける犯人の少年の姿はテレビ中継され、GW(ゴールデンウィーク)の行楽ムードは一転、日本全国に戦慄が走った。

こうして車内の人質は運転手と負傷者を含める14人の女性客となった。

 
【午後5時50分】
 
バスは東広島市の奥屋PA(パーキングエリア)に入り停車。
 

 

広島県警機動捜査隊の隊長が説得し、奥屋PAに停車してから2時間が経過した頃、犯人の少年は差し入れを提供するという条件で負傷した人質3人を解放した。

最初に襲われた女性と、次に襲われたYさんは重傷。
Yさんの友人で犯人の少年に何度も切り付けられたTさんは病院で死亡が確認された。

この事件は、日本のバスジャック事件において人質が死亡した初めての事件となった。

 

 
【午後9時36分】
 
バスは再び動き出した。
残る人質は運転手と女性客11人。

バスは山陽自動車道上り線に戻り奥屋PAから岡山方面へ向かった。

交通規制が敷かれ、この上り車線を走っているのは警察車両と、それに挟まれるように走行しているバスだけに。

その後、犯人の要求で簡易トイレが差し入れられることになりバスは東広島市の山陽自動車道小谷SAで停車した。

犯人の少年は燃料と引き換えに人質1人を解放。

広島県警は簡易トイレのほか、食料や毛布などを乗客に差し入れ、少年の家族も説得の為に現場に到着したが少年はそれを拒否した。

停車したバスの中、残る人質は運転手と女性客10名。

犯人の少年は乗客らに寝ていいと告げるとバスの電気を消した。
しかし、恐怖に耐え続けている人質の女性らは全員、眠ることなどできず…

また、警察の少年への説得は一向にうまくいかず…人質たちの疲労はピークに達していた。

 

もう残された道は、一つしかなかった。


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強行突入


 
 
警察は同じ型のバスを用意、特殊急襲部隊SATが緊急招集され突入シミュレーションが行われた。

 
【5月4日 午前4時30分】
 

小谷SAに停車したバスの近くでは、車の陰で突入の準備が開始されていた。

バスの後ろにライトバンが移動し、車の陰に隠れた突入部隊がタイミングをうかがっていた。
 

 
 
【午前 5時3分】
 
小谷SAに停車した車内に隊員が強行突入。
 


 
 

6歳の女児を救出し、その後も次々に人質の女性らを救出。
 
発生から15時間30分で人質らは全員救出された。

 
【午前5時5分】
 

犯人の少年を現行犯逮捕。

 

 

17歳少年の心の闇


 
 


 

この事件が起こった2000年は、17歳の少年による犯罪がセンセーショナルに報道され、”キレる17歳”として注目された年でした。

 

この事件が起きる2日前にもある事件が起きていたのです。

 
【2000年5月1日】
 

愛知県豊川市で当時17歳の少年が老夫婦を殺傷するという『豊川市主婦殺人事件』を起こしています。

この少年は主婦を40ヵ所も刺し命を奪い、夫にも重傷を負わせ逮捕されました。

 

この少年は「人を殺す経験をしたかった」と供述……何を言ってんだ!と言いたくなるほど気味の悪い犯行動機です。

 

実は、西鉄バスジャック事件の犯人 少年Xは『豊川市主婦殺人事件』について、日記に次のように記していました。
 
すばらしい
しかも僕と同じ17歳とか…
よい風潮だ
僕も今日実行する

なんか何か運命的なものを君とは感じるよ
歳も一緒
学校では優等生…
 

 

西鉄バスジャックの犯人の少年が語った犯行動機は「世の中に腹が立っていた」「世間に注目されたかった」。

動機や目的が世間の理解を超えた17歳の凶行は、ぬぐい去れない暗い影を社会に落としました。

 

佐賀家裁は同年9月、西鉄バスジャック事件の犯人17歳少年Xを京都医療少年院送致の保護処分としました。


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事件 その後 ①


 
 
西鉄バスジャック事件の教訓は、現在 活かされています。
 

■ 屋根の車両番号

 

屋根の上に書かれた車両番号は、上空からバスを正確に見分けることが可能に。

 

 

■ 緊急事態発生を表示

 

行き先表示に緊急事態を知らせることができるようなりました。

 

 
 
2014年7月20日に福岡県で起きたバスジャック事件では、事件発生の5分後にSOS緊急信号が発信され、わずか30分で犯人の身柄を確保しています。
 
 

事件 その後 ②


 

 

2000年5月3日に起きた西鉄バスジャック事件。
乗客1人を殺害、4人に重軽傷を負わせた犯人は、わずか17歳の少年でした。

なぜこのような恐ろしい犯罪を犯したのか…

当時、犯人の年齢にも驚きましたが、もっと衝撃をうけたのが犯行動機。

「世の中に腹が立っていた」「世間に注目されたかった」という、私には理解不能な動機でしたが、この事件の後も「誰でもいいから人を…」などを理由に人を傷つける事件は多く起きており最近では気味の悪い犯行動機を聞いても驚かなくなってしまいました。

 

さて、気になるのが西鉄バスジャック事件のその後

犯人の少年Xは京都医療少年院に送致されていましたが、調べてみるとすでに退院して社会復帰しているんですね

被害者感情を考えたら早い…など、いろんな意見があると思いますが、この事件で気になるのは犯人から包丁を突き付けられた6歳の少女や切り付けられ重傷を負った方たち、そしてご遺族の方たちのその後。
6歳の少女は福岡市の祖父母に会うため一人でこのバスに乗っていたそうですが、心の傷は癒えているのでしょうか。

 

佐賀新聞の記事によれば、亡くなったTさんの息子さんと顔や首を切られ重傷を負ったYさんは、少年Xの更生を願っているといいます。

Tさんの息子さんは、Xが社会復帰する1年ほど前に医療少年院側から面会を要請されたそうですが、それは固辞。
墓参りは構わないと答え手紙は受け取り母親の仏壇に供えたそうです。

 

Tさんの息子さんは

「手紙に書いたことが本心なのかは、その後の行動で分かる。退院後、音さたのない彼が更生したとは到底思えない」

※佐賀新聞より引用

 
と話していましたが、
 

「少年が死刑になっても遺族は救われない。ただ、本当に更生したのならば、母も僕も許せるかもしれない。救われるかもしれない」

※佐賀新聞より引用

 
という心境も明かしていました。

 
 
一方、Yさんは矯正教育の一環として京都医療少年院で少年Xと3回面会しており、少年はYさんに謝罪しているそうです。

 

さいごに、亡くなったTさんのご冥福をお祈りします。
 
 

 

 


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