ゲリラ豪雨 予測するのは難しい?対策は!?

      2018/12/11

 

 
急な河川の増水や土砂崩れを引き起こす局地的大雨。いわゆるゲリラ豪雨が各地で増える中、水害による人的被害を防ぐには、急激な雨の動きを いち早く感知し、危険性を予測するかが重要になってきます。
 
ゲリラ豪雨の原因となるのは主に積乱雲。
夏の首都圏では、日中の急激な気温上昇で積乱雲が急発達し、強い雨や激しい突風を伴う竜巻などがしばしば発生。
 
ときに深刻な人的被害をもたらすことがあります。
 
天気が急変して起こるゲリラ豪雨の予測は、やはり難しいのでしょうか。
 
ここからは、ゲリラ豪雨は降り始めの時間や雨量を事前に把握することはできないのか、そして豪雨災害から身を守るために大切なことについて調べてみました。
 


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ゲリラ豪雨を予測!

これまで予測が難しかったゲリラ豪雨ですが、最近の研究でかなり詳しく分かるようになっているそうです。


こちら、内閣府や情報通信研究機構(NICT)などの研究グループが開発した、ゲリラ豪雨を予測する最新型気象レーダー「マルチパラメータ・フェーズドアレイ気象レーダ(MP―PAWR)」
 
「マルチパラメータ・フェーズドアレイ気象レーダ(MP―PAWR)」は、30秒から1分で雨雲の高速三次元観測が可能なフェーズドアレイ気象レーダと、雨量を高精度で計測できるマルチパラメータレーダの機能をあわせもった気象レーダ。

 
首都圏全体をほぼ収める半径80キロの範囲内を観測、急激に発達する積乱雲による豪雨から、国民の安全を守るとともに、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会など、特に夏季に開催される競技の運営にも役立つ技術。
 
埼玉大学(さいたま市桜区)の建物屋上に設置された「マルチパラメータ・フェーズドアレイ気象レーダ」が入ったドーム
 
 

気象レーダーというのは、大気中に電波を発射し雨粒などを観測。
従来のアンテナは積乱雲の観測に5分ほどかかっていましたが、最新型気象レーダーは複数の電波を広範囲に発射できるため、わずか30秒程度で雨雲全体の立体的な構造を正確に観測。

急発達する積乱雲に伴う気象状況の変化を最大30分前に予測できるといいます。

 
最新の超高精度レーダーで収集したデータからゲリラ豪雨などの事前予測を行い、現在 こうした豪雨の予測情報を市民や自治体へメールで携帯電話やパソコンに通知する実証実験を行っているそうで、予測メールでは最大で30分前に雨が降りだす地域や時間、雨量が送られてくるんだとか。
 
首都圏以外でも、早く観測 & 実用化できるようになってほしいですね。
 


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自分で危険を予測する方法は!?

ここ数年被害が多いゲリラ豪雨による水害。
ただの夕立だと思って川遊びを続けていて濁流にのみこまれるケースも後を絶ちません。
 
大雨による被害では、今 自分がどんな場所にいるのかが重要。
 
特に水害が起きやすい場所で天候が不安定になったら、雨の動きをこまめにチェックするなど、自分で雨の動きをいち早く感知し、危険性を予測しましょう。

■高解像度降水ナウキャスト

インターネットで配信されている雨量情報を こまめにチェックし、雨の動きや量を予測!

気象庁が気象レーダーなどの観測データを解析し、画像化した雨量をホームページで公開している「高解像度降水ナウキャスト」は、250m解像度で最新の雨の状況がいつでも閲覧できます。

 

日本地図上に現在の雨の強さを8段階の色分けで表示。
地図を拡大すれば、各市町村の状況が確認できます。

3時間前から現在までの雨の動きに加え、1時間後までの5分刻みの降雨予想を動画で見ることが可能。
急な強い雨の予測にも効果的。
 
 

■XRAIN(エックスレイン)

国土交通省が運用する高性能気象レーダを用いたリアルタイム雨量観測システム「XRAIN」は降雨予測の機能はないものの、情報を1分間隔で配信しており、リアルタイムで雨量の変化を伝えています。

 


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自分の身は自分で守る


これまで経験したことのないような豪雨による災害が増えていますね。
 
豪雨災害から身を守るためには、どんなことを気を付けておけばいいのでしょうか。
 

① ゲリラ豪雨に備える

予測しにくいゲリラ豪雨ですが、大気が不安定で局地的大雨の可能性があるときには、あらかじめ天気予報などで発表されます。
(雷を伴う、大気の状態が不安定、竜巻などの激しい突風など)

【自分で危険性を予測する方法は!?】でもふれましたが「高解像度降水ナウキャスト」など、インターネットで配信されている雨量情報で、短時間予報や数時間先の雨量予測が提供されていますので最新の気象情報をこまめにチェックすることが大事。

また、登録をしておけば自動的に近くの大雨情報を入手することができるスマートフォンアプリの活用もおすすめ。

事前に雨雲の接近を知らせるサイトやアプリを活用し最新の気象情報を入手して、ゲリラ豪雨に備えましょう。
 

② ゲリラ豪雨の前ぶれを察知

・急速に積乱雲が発達する
・真っ黒い雲が近づき辺りが暗くなる
・雷鳴が聞こえる
・冷たい風が吹く
・雨っぽい匂いがする

これらゲリラ豪雨の前ぶれといわれる異変に気づくことが大切。
ゲリラ豪雨の前ぶれを察知したら、すぐに危険な場所から離れることが大事です。

 

③ 自分のいる場所をチェック

雨の動きや量を予測することも重要ですが、自分のいる場所がどんなリスクのある場所かを知っておくことも重要。
 
あらかじめハザードマップなどで確認を!
 
住んでいる市町でハザードマップを手に入れたり、インターネットで調べることができます。

 
 

④ 危険な場所から安全な場所へ避難

突発的な激しい雨や雷雨のゲリラ豪雨に遭遇したらどうしたらいいのでしょうか。
 
パラパラと大粒の雨が降ってきたら、川や用水路などの水辺から離れ高台に避難を!
 
川はあっという間に水かさが増し、流れも激しくなります。
 
これまで、2分間で水位が1mも上昇したケースもあるので猶予はありません。
 
 
激しい雨の中を歩くのは危険。
丈夫な建物などに避難し、しばらくは建物の中に。
積乱雲が過ぎてしまえばおさまるので、安全な場所でやり過ごし、身を守ることが大事です。
 
 
都心の地下街でも、ゲリラ豪雨による被害の危険性があります。
 
取水路がある建物は安心ですが、ない場合、一気に地下に水が流れ込み、浸水してしまう危険も!
すぐ建物の地上階に移動しましょう。
 
 
高い木や電柱に落雷し感電することがあります。

高い木や電柱からは離れます。
(車内は安全)
 
 
積乱雲によって発生するゲリラ豪雨は、強風や竜巻を伴う場合も!
 
ゴーという地鳴りのような音が聞こえ、遠くに渦巻き状の黒い雲が発生したら、すぐに避難を!
 
屋外は、突風で物が飛んできたり、吹き飛ばされた看板や車にぶつかってケガを負う可能性があるので、できるだけ建物の中に逃げ込んでください。
 

⑤ 運転注意


突発的な激しい雨や雷雨の ゲリラ豪雨に遭遇!
そのとき、もしクルマを運転していたら、どうすればいいのでしょうか。
 

■ 走行は危険!一時停止を!!

 
1時間に50mm以上の激しい雨が降ると、滝のような大雨でワイパーがきかず…
そんな中での車の運転は対向車や通行人など視界・見通しが悪くなり大変危険です。
 
止めやすい場所に一時停止し、豪雨が過ぎるのを待つのがベスト。
 
近年、突然の局地的・集中的な大雨による災害が増えており、土砂流出などが想定される道路では、事前に通行止めになることもあります。
不要・不急な外出は控えましょう。
 
 

■ ゆっくり走行

 
ただし、車を止められないときもありますよね。
そんなときは、スピードは控えめに、十分な車間距離を保って走行。
 
 

■ 視界の確保

 
雨の日は見通しが悪くなるので、他の車や通行人などを見落とさないようウォッシャーやエアコンを活用し汚れや曇りをとって視界の確保を。
 
内側の曇りを解消するには、まずエアコンで外気導入にすると解消しやすくなります。
 
 

■ ライト点灯

 
傘を差した歩行者は周囲が見にくくなりがち。
山などでは濃霧が発生することもあり、対向車に気付かないということも!
運転には注意が必要です。
 
昼間でも必ずライトを点灯し速度を十分に落としましょう!
 
 

■ スリップに注意

 
濡れた路面は、乾いた路面より滑りやすくなります。
 
特にセンターラインや横断歩道のペイント部分、マンホールの上などは滑りやすくなっているので車道や歩道など問わず注意が必要。
 
急ブレーキ・急ハンドルは禁物です。
 
 

■ 高速道路は要注意!

 
高速道路で車を運転している最中に、急な強い雨に遭遇するおそれもあります。
 
大雨のとき高速走行すると、路面とタイヤの間に水の膜ができるハイドロプレーニング現象が起き、ハンドルやブレーキが効かなくなることもありますから要注意!
 
 

■ トンネルの出口付近では減速を!

 
強風や竜巻を伴うこともあるので、トンネルの出口では減速し、風でハンドルをとられないように注意しましょう。
 
 

■ 高架下やアンダーパスは危険!

 
ゲリラ豪雨時には道路の冠水が想定され、高架下やアンダーパスなど低くなっている場所は冠水しやくなります。
 
車からでは冠水路の水深も状態も分かりませんから慎重に!
 
落輪の危険性やエンジンルームなどに水が入る恐れもあります。
冠水路には安易に侵入せずに迂回することを考えましょう。
 
もしも冠水により窓やドアが開かないときや、シートベルトがはずれないときのため、日頃からガラス割りハンマーやシートベルトカッターを車内に常備しておくことをおすすめします。

 
 

■ 川沿いを避ける

 
川沿いの道路も急な増水が予想されるので、通行を避けましょう。
 
西日本豪雨のときには、瀬野川沿いの車線(広島市安芸区中野東)が増水した川にえぐられるという衝撃的な映像がニュースで流れました。
 
また、比較的小さく、普段は流れも穏やかな川沿いにある道路でも崩落が発生。車が流され行方不明者も出ています。
 
豪雨により急に水位が増し、濁流が護岸をえぐり取り、突然崩れる川沿い。
増水した川のそばを通って移動するのは、かなり危険です。
 

 


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