2016年 秋田 人食いクマ事件! 男女4人が被害に!!

   

 
2019年1月26日(土)にフジテレビ『土曜プレミアム 報道スクープSP激動!世紀の大事件Ⅵ~平成衝撃事件簿の真相~』で放送された人食いクマ事件は、かなりの衝撃でした。

この事件は、2016年5月~6月にかけ秋田県鹿角市の十和利山で男女4人がクマに襲われ遺体で発見された事件で、現場付近では駆除されたツキノワグマの胃袋から人体の一部や毛髪が見つかっており”人食いグマ”の出没は、世間を震撼させました。

本来、臆病でおとなしいといわれるツキノワグマ。

 
ここからは、ツキノワグマが なぜ人を襲って食べたのか?
この事件の詳細と、万が一 クマに遭遇した場合、 どう身を守れば良いのか
について調べてみました。



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十和利山熊襲撃事件概要

事件のあった熊取平周辺は、古くから野生のツキノワグマの生息地。

 
警戒心の強いツキノワグマは「人の気配に気づけば逃げてしまう」そう信じられていました。
 


 
地元住民も「ツキノワグマはめったに人を襲わない」と話しており、これまで この場所ではクマに襲われて命まで落とすことなど一度もなかったといいます。
 
 
しかし、事件は起きてしまったのです。
 
2016年5月20日から6月8日にかけて、青森との県境近くの秋田県鹿角市十和田の山中で、タケノコ採りなどの入山者がツキノワグマに襲われる被害が相次ぎ、男女4人が遺体で発見され、4人が重軽傷を負いました。
 
そして、恐ろしいのが4人の遺体がいずれも食害されていたこと。

 

最初の犠牲者が出たのは5月21日。

第1の犠牲者…79歳の男性

2016年5月20日の朝、車でタケノコ採りに出かけたまま夕方になっても戻らなかったため、家族が夜 警察に通報。
 
21日朝から警察が捜索していたところ、十和田大湯字熊取平に駐車されていた車から約100メートル離れた地点で遺体が発見されました。
 

 
亡くなったのは、近くに住む79歳の男性で、50年以上も山でタケノコ採りをしてきた人でした。
 
この男性の妻の話では、夫から山でクマを見たという話は、一度も聞いたことがなかったといいます。

 

第2の犠牲者…78歳の男性

 
その翌日、さらなる犠牲者が発見されました。
 


 
1件目の現場から、わずか500メートル離れた場所で78歳の男性の遺体が発見されました。
 
この男性は、2016年5月22日、妻(当時77歳)と2人でタケノコ採りに出かけていました。
クマよけの笛で注意を払いながら…
 
しかし、男性はササ藪でクマと遭遇。
棒でクマを牽制しながら妻に逃げるよう言ったため妻は無事でしたが、県警や消防が男性を捜索したところ、22日にササ藪に近い見通しの良い草地で心肺停止の状態で発見されました。

妻の話によると、遭遇したのは大きなクマだったといいます。
 
 
こんな悲惨な事件があったにもかかわらず、タケノコを求める人は後を絶たず…鹿角では第2犠牲者発見から3日後、さらなる行方不明者が!!

 

第3の犠牲者…65歳の男性

この男性は2016年5月25日に行方不明になっており、警察が捜索していたところ30日11時4分ごろに十和田大湯字田代平で性別不明の遺体が発見され、行方不明になっていた65歳の男性であることがわかりました。

 

第4の犠牲者…74歳の女性

さらに、6月10日午前、秋田県鹿角市十和田大湯の山林で、あおむけに倒れている女性の遺体が発見されました。

 
この女性は、発見された場所から約150メートル離れた山道に止まっていた車の持ち主と判明。
2016年6月8日ごろ入山したと思われます。


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人食いクマの存在

5月下旬に相次いで遺体で発見された60~70歳代の男性3人の死因は、2人が失血死で、もう1人が出血性ショック死の疑い。
そして、6月に発見された74歳の女性の遺体。

遺体には いずれもクマに襲われたとみられる傷がありました。
 
気になるのは、臆病でおとなしいといわれるツキノワグマが、なぜ人を襲って食べたのかということ
 
本来、ツキノワグマはとてもおとなしく臆病な動物。
一般的に胸に白い三日月模様があることからツキノワグマと呼ばれ、体長は平均140センチ前後ですが、立ち上がると人間の背丈ほどの高さになります。
 
イメージ写真
 
 
『土曜プレミアム 報道スクープSP激動!世紀の大事件Ⅵ~平成衝撃事件簿の真相~』では、日本ツキノワグマ研究所理事長の米田一彦さん(70歳)が現地に入りし、クマの出没エリアで張り込みや現場周辺への聞き込みなどの調査をしている様子が放送されました。
 
米田さんは、秋田大学卒業後、秋田県庁で自然保護課に勤務。
国内外でクマにかかわる研究や活動を行っているクマのスペシャリストです。

 

今回、米田さんが現地入りし目撃情報を集める中で、気になったのが事件現場が示す謎。
2人目の犠牲者がササ藪に近い見通しの良い草地で心肺停止の状態で発見されたことでした。

米田さんによれば、警戒心が強いツキノワグマが、日中 開けた場所に姿を見せることはほとんどないといいます。
 
しかし、2人目の遺体は襲われた藪から100メートル以上離れた草地で見つかっていたのです。

 
これは何を意味するのか…
 
 

米田さんの推理

ツキノワグマが明るいところに出ても追ってきたというのは、何か目的をもって追跡しただろうと言える。

その目的とは、人肉を食べること。

クマよけの笛が逆にクマを呼び寄せた可能性があり、クマは初めから人間を襲うことが目的だったのかもしれない。
 
 

にわかには信じられない話ですが、番組では遺体を発見した人の話や無残な遺体の様子も紹介されていました。
 

 

 

 
 
人を餌とみなす恐ろしい“人食いグマ”の存在。
 
本来は木の実や果実を好むツキノワグマが、なぜ突然人を襲ったのが気になります。
 
 
鹿角の犠牲者が山で採っていたのは、ネマガリダケ。

 
ネマガリダケは旬の時期、業者に売れば1kgあたり350円で、初夏の熊取平では一日に1万円以上も稼ぐ者もいるそうです。
 
そして、このネマガリダケはクマの大好物でした。
 
しかし、事件の起きた年はネマガリダケが不作。
ネマガリダケは値上がりし、買い取り価格が350円から400円に上がったといいます。
 
少ないネマガリダケを人々が採ることで、ますます少なくなり、好物を奪われたクマたちは相当飢えていた状況に!
 
狭いところにクマとタケノコを採る人々が集まったことが事故の要因だと米田さんは推測していました。
 
そして、4人を襲ったクマについて米田さんは「想像を絶するクマであるのは間違いない」と分析、このクマのことを"スーパーK "と名付けていました。
 
"スーパーK "のKは鹿角(KAZUNO)のK
 


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射殺されたクマ

74歳の女性の遺体が発見された6月10日の午後、地元の猟友会の凄腕ハンターたちが この女性の遺体発見現場から約20メートルの場所でクマ1頭を発見し射殺しました。


 
このクマは、体長約130センチ、体重約70kgのメスのツキノワグマで、年齢は6~7歳。
解体して胃の内容物を調べた結果、タケノコに混じって人のものとみられる肉片や髪の毛が見つかっています。

 
では、射殺された このクマが4人の命を奪ったのでしょうか。
 
専門家の話によると、4人の犠牲者の遺体は損傷が激しかったのに対し、射殺されたクマの胃の内容物は ほとんどがタケノコで、見つかった人体は ごくわずかだったといいます。
 
射殺されたクマが確実に関与したと考えられるのは、第4の被害者(女性)。

米田さんによれば、体格からみて射殺されたクマが”スーパーK”である可能性は低いといいます。
 
つまり射殺されたクマとは別のクマ何頭かが、この事件に関与していた可能性があるとのこと。

米田さんは、少しでも被害者を減らすことができればと、この地に生息する個体を記録し続けています。


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クマの脅威

秋田の鹿角であった事件をはじめ、近年 人とクマが遭遇するケースが増加していますね。

2017年5月27日には、鹿角市の現場から約50キロ離れている場所でも人が命を奪われる獣害事件が起きています。

別の獣害事件

2017年5月27日午後0時45分ごろ、秋田県仙北市田沢湖玉川の山中で看護助手の女性Oさんが(当時61歳)が死亡しているのが見つかった。

頭部などの傷の状況から、県警仙北署はクマに襲われた可能性が高いとみている。

仙北署によると、この女性は同日午前6時ごろから知人女性と2人でタケノコ採りをしていたという。

午前8時半ごろに知人が「先に下りる」と声をかけ車に戻ったが、Oさんが来なかったため近所の仲間に連絡して付近を捜索。
倒れているOさんを発見した。

現場はJR田沢湖駅から北約30キロの玉川温泉近くの山中で、国道341号から30メートルほど入った山林内。

2016年5月~6月に4人がクマに襲われて死亡した鹿角市の現場からは約50キロ離れている場所。

 
 
このような被害増加の背景には、クマが人里に姿を現す機会が増加したことが挙げられています。

里山の森林に手入れが行き届かなくなったり、耕作地が放棄されたりして、クマの生息域が拡大。

専門家の話によると、残飯や生ゴミを捨てることなども不必要にクマを引き寄せる要因になっているのだとか。

餌付いたクマは人間に寄ってくるので大変危険です。
また狩猟者の減少などでクマを含む野生動物への人の対応力が低下、野生動物が人間への恐怖心を抱かなくなり、人的被害の増加につながっているようです。


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クマと遭遇したら…

クマは力がとても強く、襲われれば致命傷を負うことも!

そんなクマに万が一 遭遇した場合、私たちは どう身を守れば良いのでしょうか。

 

✅ 死んだふりはNG

クマに遭遇したら死んだふりが効果的と聞いたことがありますが、これは危険な行為だそうです。
クマは、木の実など植物性のものをメインに食べますが、死んだ動物の肉も食べるようで、死んだふりをするのはNG。

 

✅ 背中を見せるのもNG

クマの走る速さは最大で時速 約50キロ。
クマは逃げる者を追う習性があるので、絶対に背中を見せたり、走って逃げたりしないこと。

 

✅ 音や臭いで存在をアピールするのは!?

クマとの遭遇を避けるためにクマ避けの笛や鈴、ラジオなどの音を鳴らしたり、夏は虫よけも兼ねて蚊取線香など臭いで自分の存在をアピールすることが大切と聞いたことがありますが、これはどうなのでしょうか。

これまでクマは人に偶然遭遇して驚いて自分の身を守るために人を攻撃してしまうことはありましたが、食べるために襲うことはないと考えられていました。
しかし、米田さんが鹿角での事件でクマよけの笛が逆にクマを呼び寄せた可能性を指摘していたように、クマが初めから人間を襲うことが目的だった場合は、クマに餌となる人間がいると知らせることにもなりかねないわけです。

場所によっては、クマ対策として音を出すことも有効ですが、4人が殺害された地域では鈴やラジオなどを使用すると、かえってクマを呼び寄せる可能性があるため危険だそうです。


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有効なクマ対策



危険なクマの出没警報が出されている周辺には絶対に立ち入らないことが大切です。


出没警報が出ていない場所でも、クマの糞ふんや足跡などを見たら、すぐに下山すること


1人ではなく複数で行動すること

山間地では、携帯電話が通じない場所も多く危険。
数人の集団で助け合いながら並んで進むと抑止力になります。


早朝や夕暮れ時、曇天や雨天時はクマが活動したくなる環境なので避ける。


クマに遭遇したら、慌てずに騒がす、急な動きをせず、冷静さを保ち、クマと向き合ったまま、静かに後ずさりして離れることが基本です。
クマは好奇心が強い動物なので、身につけているものを一品ずつ投げ出しながら、後ずさりして離れることもよいそうです。


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有効なクマ対策グッズ

万が一、クマと遭遇しても、武器をもっていれば冷静さを保つことができます。

クマ撃退に最も効果があるといわれるのが「クマ撃退スプレー」
クマが出没する危険性のある山に行く際には、ぜひ携帯しておきたいグッズです。

「クマ撃退スプレー」は、北米のグリズリー(ヒグマ)対策として考案されたもので、唐辛子の辛み成分(カプサイシン)の濃縮液を噴霧するスプレー。
クマが大声で鳴くほど強力で、目や鼻、のどの粘膜を刺激します。
大きなクマに2メートルの至近距離から襲われそうになった人が、このスプレーを使用し撃退したこともあったそうです。

このスプレーをクマの眼と鼻を狙い発射。
クマは闘争心を一気に失うので、直ちに現場から脱出すること。

 

注)
風下にいる場合は自滅する場合もあるので過信は禁物。

このクマ撃退スプレーはクマや人間にも無害という優れもので、登山用品店やインターネット通販などで簡単に入手できます。

 

このほか、釣り鐘型の鈴や爆竹、ロケット花火も有効

また、ザックやスコップなどを振って体を大きく見せることも有効とのことです。


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さいごに

『土曜プレミアム 報道スクープSP激動!世紀の大事件Ⅵ~平成衝撃事件簿の真相~』で放送された人食いクマ事件。

本来は臆病でおとなしいといわれるツキノワグマが、なぜ人を襲って食べたのか…
事件の詳細と、ツキノワグマから どう身を守れば良いのかについて調べてみました。

秋田県鹿角では、その後 人が命を奪われるような獣害事件は起きていないといいますが、日本ツキノワグマ研究所理事長の米田さんは「何頭かのクマが人間を食べてしまった以上、それが事故を起こすかもしれない」と話していました。

危険なクマの出没警報が出されている周辺には、絶対に立ち入らないことが大切なんですね。

 
十和利山クマ襲撃事件の聞き取り調査とクマの追跡調査を続けている米田さんは、著書『熊が人を襲うとき』(つり人社)を出版されています。

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